いつかのメリークリスマス

クリスマスになるといつも思い出すのが、カラオケでのある出来事です。

その頃、毎日のように遊んでいた男友達がいました。その日もいつものように集まってはみたものの、クリスマスも近いし家にいるのももったいないという事で、普段は滅多に行かないカラオケに行きました。

カラオケに向かう最中お互いなぜか緊張?というか男2人だとソワソワ・・歌う曲の引き出しが極端に少ない2人だし・・

着いたら着いたで、カップルやら男女グループがウジャウジャ!クリスマスパワーに感心☆

部屋へ案内されるまでの道のりの間、2人は「なに歌う?なんも歌うもんねえよね~」なんつってテクテク。そのタイミングでカラオケBOX内のBGMが「ティリリリ~ン♪」。

「おっ!これいいよね~」とお互い閃いた感のある表情。その曲はB’zの「いつかのメリークリスマス」

部屋に案内されてしばらく思い思いの曲を歌い、さぁ歌うものが無くなってきました。次曲の予約も入っていない状況が続き、お互い模索。

「そうじゃん!あれがあったじゃん!」と自分が入れた曲は「いつかのメリークリスマス」

無理があったけど、頑張って歌いました。

フゥ~~歌い終わり、友達に「クリスマスはやっぱこれ歌わないとね~」とマイクを渡すと・・

 友達 「そうだよね~で、これ誰の歌なん?」

 自分 「うそっ?知らないの?B’zですけど・・」

あれ?部屋に入る時、確実に知ってる風だったのにな~。B’zの曲って知らなかっただけか。なんつってやり過ごし、楽しい時間は終了しました。

さぁ帰るかぁと受付を済ませ、2人でトイレに入っている時に 「ティリリリ~ン♪」とまた「いつかのメリークリスマス」が流れ始めました。

その曲を聴いた友達が一言。

「うわ~俺この曲歌えば良かったげ~」

それに対し僕は、

「悪いね~歌っちゃって!ハッハ~」

その言葉に友達が

「そうなん?歌ったん?」と真顔。

あれ?まさかの一言ですね。

人っていうのは他人に関心があるようでないものなんですね。とその時は思いました。

でも、クリスマスが近づくとよく耳にするこの「いつかのメリークリスマス」。年を重ねる度に思うようになった事があります。

まさか・・・ 『俺が下手すぎたんじゃないだろうか・・・』という事。

もしかしてあの時、友達はB’zということはもちろん、「いつかのメリークリスマス」を歌ってるとさえも認識できなかったのでは・・

もしそうならショックだなぁ・・そんなことを思いながら、ラジオから流れる「いつかのメリークリスマス」を聴いて朝5時からイチゴを切っていた今日の僕です。